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メトロポリタン歌劇場「ばらの騎士」

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    公演前のメトロポリタン歌劇場(筆者撮影)




    ばらの騎士のポスター(筆者撮影)


    R・シュトラウス:ばらの騎士

    2017年4月21日 メトロポリタン歌劇場
    指揮:Sebastian Weigle
    演出:Robert Carsen
    美術:Paul Steiberg
    衣装:Brigitte Reiffenstuel

    オクターヴィアン:Elina Garanca
    元帥夫人:Renee Fleming
    オックス男爵:Günther Groissböck
    イタリアの歌手:Matthew Polenzani
    ファーニナル:Markus Brück
    ゾフィー:Erin Morley
    ほか


    「ばらの騎士」はとても好きな作品だが、舞台で観たのは久しぶり。今年4月13日に初日を迎えた、メトロポリタン歌劇場の新演出「ばらの騎士」を観てきました。歌手はもちろん、美術や衣装も素敵な舞台で、奇をてらわず、しかしながら、この作品の演出の新しい在り方を示す素晴らしい舞台だと感じました。
    このオペラが作曲された1911年、第1次世界大戦前夜のハプスブルク家の時代に設定したカーセンの演出と、美しく魅せるスタインバーグの舞台美術が、目を引きました。 意表を突かれたのは第1幕冒頭、元帥夫人の寝室前の廊下から始まること。部屋から出てきたオクターヴィアンが一服タバコをふかしているのを、元帥夫人があとを追う展開。壁が吊り上げられて現れる元帥夫人の部屋は、まさにシェーンブルン宮殿のよう。しかも部屋を対角線で区切り客席から逆V字に、つまり部屋の角隅が舞台の中心に来る舞台装置にも関心しました。
    第2幕のファーニナル邸は、壁にギリシャ時代の戦闘を描いた壁画、軍事物資で財を成した成り上がり貴族の館を象徴し、さらには大きな大砲がニ門。
    第3幕は高級な「快楽の館」。原作の酒場とは違うものの、それでいて、不思議に違和感を感じることはなく、納得のいく舞台でした。
    歌手陣は、オクターヴィアンのガランチャ、元帥夫人のフレミング、オックス男爵のグロイスベックの三人がすばらしく、特にグロイスベックは、オーストリア出身ということもあり、オーストリア方言の歌詞は完璧。オックス男爵という難役を演技の上でもみごとにこなしていました。オックス男爵は、マンフレート・ユングヴィルトやクルト・モルなどベテランの歌手で観てきましたが、グロイスベックも当たり役だと思いました。

    フレミングの今回の舞台が元帥夫人役の最後。これからは大きな役での登場は減らしていくとのこと。彼女の元帥夫人が聴けたのは幸運でした。
    la fontaine * オペラ * 07:40 * comments(0) * trackbacks(0)

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