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2009年12月 ベルリン滞在記◆.哀奪襯「アルミーダ」を観る

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    ベルリンで「負の遺産」を観て、タジキスタン喫茶でお茶した後は、コーミシェオーパーで過激な演出(ビエイト演出)でスキャンダルとまで言われた話題のオペラ、グルックの「アルミーダ」を観ました。

    アルミーダ

    「アルミーダ」(またはフランス語で「アルミード」)は、イタリアの詩人タッソ(1544〜1595)の詩「解放されたエルサレム」に基づき、フランスの劇作家キノー(1633〜1688)が台本を書いた5幕のオペラで、もともとはフランス語。1686年この台本にリュリも作曲しています。
    グルックの改革オペラ後期の作品の一つで、歌手の技巧を誇示するようなアリアは避けられ、テキストのデクラメーションと音楽の一致が図られています。さらに作曲に、リエト・フィネ(ハッピー・エンド)にすることなく、リナルド(ルノー)と決別しアルミーダが自らの道を歩むところで幕となります。

    コーミシェ・オーパーは旧東ベルリンの歌劇場で、すべての作品をドイツ語で上演します。コーミシェ(英語のコミカル)というので、オペレッタを上演する劇場と思われがちですが、通常のオペラのレパートリーを上演しています。

    グルックの「アルミーダ」は私も初めて観るオペラ。さいわい開演の30分前にロビーでプレトークがあるというので聴きました。「アルミーダ」が最後にベルリンで上演されたのは、1889年だったということで120年ぶりの再上演。

    さて、先に述べた過激のなにが過激かというと、オペラの上演を観られるのが16歳以上という年齢制限が付いていることです!
    妖術を使い十字軍の騎士を誘惑したというアルミーダ。その状況を16人の全裸の俳優に演じさせたり、愛欲に溺れる場面では性的な描写も含まれているからです。
    グルックのオペラには関心がなくとも、その過激な演出を見に来たという観客もいて、劇場はほとんど空席もありませんでした。
    さらに演奏の質も高かく、優れた上演だったと思います。
    数あるオペラのレパートリーにあって「地味な」存在と思われるグルックのオペラをこうした形で注目させ、集客にも成功したのはひとえにこの過激な演出ゆえと言えるでしょう。
    指揮はリュート奏者として、また古楽アンサンブルの指揮者として有名なコンラート・ユングヘンネル。演出はカリスト・ビエイト。

    ちなみに「アルミーダ」は来シーズン(2010/11)も上演されるそうです。

    アルミーダ舞台


    la fontaine * オペラ * 22:13 * comments(0) * trackbacks(0)

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