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指揮法講座 モーツァルト「コジ・ファントゥッテ」序曲

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    昨日福島市で定例の指揮セミナーがあった。今年四月からはじめ、
    ほぼ毎月1回のペースで開いている。メンバー(生徒)は三人。
    三人が毎回それぞれ異なる課題を指揮。一人あたり40〜60分くらい
    指導ができる。課題は生徒と話し合って決める。もし生徒が演奏会
    などで指揮する曲があれば、その作品を見るようにしている。
    優秀なピアニスト(二人)に恵まれ、毎回充実した内容でレッスン
    ができる。

    昨日は、
    1)ブラームス:交響曲第2番第4楽章、
    2)ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」第1幕から
     マックスのアリア(No.3)、 カスパーのアリア(No.5)、
    3)モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲。

    を指導した。

    とくにモーツァルトは序奏のAndanteのみ、全員が二つ振りで実践。



    モーツァルトのテンポ指示は Andante 。ここで注意するのは
    モーツァルトにとってAndanteは遅いテンポ表示ではないことだ。
    伝統的な解釈ではここをAdagioのようにゆっくりとして、Prestoから
    速くすることが多い。
    だが 近年の古楽の普及にともない、モーツァルトの音楽に対する
    新しい認識が広まりつつある。私もこの部分は2拍子(アラ・ブレーヴェ)
    なので決して遅いテンポ設定にならないようにし、なおかつ2つ振り
    で演奏する必要があると思う。そのことで、この序奏のオーボエの
    旋律がもつ優美さや全体の拍節感がよりよく表現できるからだ。
    またPrestoへのテンポの移行も明確になる。さらに、第1小節の
    最後の四分休符はオーボエソロのためにブレスを深くとる必要が
    あることも、音楽上重要なポイントだ。

    ところで、昨日はセミナーの最後に、この部分を4つ振りと2つ振り
    で指揮して比較してみた。4つ振りにすると音楽がまるで違って
    聴こえ、みんなびっくり! まるでラジオ体操の音楽よう、と誰かが
    声をあげた。
    拍子、拍節と音楽とはそれほど微妙な関係であり、私たちは知らず
    知らずのうちに、作曲家の指示や意図を都合よく解釈してしまわない
    よう注意しなければならないと痛感した。

    それにしても、モーツァルトはすごい!




    la fontaine * モーツァルト * 16:25 * comments(0) * trackbacks(0)

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