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雨〜生涯学習講座 「クラシック音楽への招待」

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    今回(5月26日)のテーマは雨

    自然現象のなかでも雨は、音を発するから、音楽に取り入れられ
    やすい。そのため多くの作曲家が描写的に雨を表現している。
    さらに今回は、同じ作品を異なる演奏家の演奏で聴くことによって
    音楽がどのように違って聴こえるか(解釈の違い)にも触れた。

    クロード・ドビュッシー : 雨の庭 (「版画」より)
    非常によく知られた作品。ベロフとフランソワの演奏で鑑賞した。
    フランソワのについては知らない人もいたが、彼のレコーディング
    が、ほとんどの場合「ワン・テイク」であったことや、現代における
    レコーディング、とくにデジタル編集技術についても話した。
    ドビュッシー:ピアノ作品全集-4
    ドビュッシー:ピアノ作品全集-4
    ベロフ(ミシェル), ドビュッシー

    ドビュッシー:ピアノ集(3)
    ドビュッシー:ピアノ集(3)
    フランソワ(サンソン), ドビュッシー

    フランツ・シューベルト : 涙の雨 (歌曲集「美しき水車屋の娘」より)

    雨は雨でも、これは文学的、詩的な雨だ。ドイツ・リート(歌曲)
    といえば、まずシューベルトを欠かすことはできない。なかでも
    連作歌曲「美しき水車屋の娘」と「冬の旅」はとても重要だ。
    ここでは連作歌曲、歌物語とはどういうものかを説明した後、まず
    フィッシャー=ディスカウの演奏(1961年録音)で曲を聴き、続いて
    名前を伏せてヴンダーリヒの演奏(1965年)を聴いてもらった。
    同じ歌がこれほど違って聴こえるものか!と驚きを隠せない。
    語りべのように一語一語大切にしながら状況を声で描き分ける
    ディスカウ、水車屋の娘をまえに彼女に直接訴えかけるような
    ヴンダーリヒ。リートの奥深さを感じずにはいられない。
    シューベルト:美しき水車小屋の娘
    シューベルト:美しき水車小屋の娘
    フィッシャー=ディースカウ(ディートリヒ), ムーア(ジェラルド), シューベルト

    シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」
    シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」
    ヴンダーリヒ(フリッツ), ギーゼン(フーベルト), シューベルト


    フレデリック・ショパン :「24の前奏曲」作品28より  第6番 ロ短調
                   第15番 変ニ長調「雨だれ」


    「雨だれ」音楽の代名詞となってしまったショパンの作品だが、実は同じ作品28のなかにもう1曲、雨にイメージを得た曲がある。
    それが第6番イ短調だ。この前奏曲を作曲していた時期にショパンは、ジョルジュ・サンドとマジョルカ島で過ごしており、その
    エピソードはサンドの回想録にも述べられている。今日はアシュケナージの演奏で聴いた。
    ショパン:24の前奏曲
    ショパン:24の前奏曲
    アシュケナージ(ウラジミール), ショパン

    ヨハンネス・ブラームス :「雨の歌」(八つの歌曲と歌 作品59-4)
    ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調作品78 「雨の歌」
    チェロ・ソナタ より第3楽章 [原曲ヴァイオリン・ソナタ第1番]


    ブラームスの有名なヴァイオリン・ソナタ。その3楽章の旋律は自作の歌曲「雨の歌」からとられている。
    ブラームスのヴァイオリン・ソナタは現存するものは3曲しか残っていないが、実際には1番の前に作曲され
    破棄された曲が5曲あるという。
    まず、原曲の歌曲を聞いた(オラフ・ベーアの演奏)後、ヴァイオリン・ソナタ(ヘッツェル独奏)、そしてブラームス自身による
    チェロ編曲版(マイスキー独奏)を聴いて、それぞれの違いを鑑賞した。
    雨の歌/ブラームス:名曲集
    雨の歌/ブラームス:名曲集
    マイスキー(ミッシャ), ギリロフ(パーヴェル), ブラームス

    la fontaine * クラシック音楽 * 20:21 * comments(0) * trackbacks(0)

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