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クリスマスの音楽 ハインリッヒ・シュッツ「クリスマス・オラトリオ」

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    ハインリッヒ・シュッツ(1585-1672)

    今日はクリスマス・イヴだ。
    どんな音楽を聴こうかなと、思ったときにこの曲を思いついた。
    シュッツはバッハに先立つことちょうど100年前に生まれた。
    彼はヴェネツィアに留学し、当時最新のイタリアの様式を学びドイツに帰国した。
    ドイツ初の国際的名声をえた作曲家で、現存する作品は500曲にものぼる。
    だが未出版の多くの作品は、残念ながら失われてしまった。

    《クリスマス・オラトリオ》は、「神とマリアの子なるイエス・キリスト
    の喜ばしく恩寵豊かな生誕の物語」といい、1660年にドレスデンで初演された。
    物語の進行は福音史家のレチタティーヴォで進められ、それぞれの場面に
    歌が挿入され以下のような構成になっている。

    ♪Eingang 導入部
      前奏
      合唱 
      福音史家

    ♪Intermedium(インテルメディオ)
     (羊飼いに神の子の誕生を告げる)
     天使
     福音書記

    ♪Intermedium(インテルメディオ)
     (神の栄光と地上の平和を讃える)
      天使の群れ
      福音史家

    ♪Intermedium (インテルメディオ)
     (羊飼いのベツレヘム訪問)
      羊飼い
      福音史家

    ♪Intermedium(インテルメディオ)
     (東方の三博士の来訪)
      東方の三博士
      福音史家

    ♪Intermedium(インテルメディオ)
      高僧と律法学者たち
      福音史家

    ♪Intermedium (インテルメディオ)
      ヘロデ
      福音史家

    ♪Intermedium (インテルメディオ)
     (天使のお告げ。エジプトへの逃避。ベツレヘムの殺戮)
      天使
      福音史家

    ♪Intermedium(インテルメディオ)
      (ヘロデの死とイエスのイスラエルへの帰還)
      天使
      福音史家

    ♪Beschluss(終結)
      合唱

    シュッツはテキストの意味を非常に的確にとらえ音楽で表している。
    たとえば、ユダヤに王が誕生したことを知ったヘロデが子どもを
    探し出すように命じるところでは
    forschet fleissig nach dem Kindlien
    というテキストが何度も、区切られて繰り返され、ヘロデの心の
    動揺が表現されている。また、福音史家がヘロデによる殺戮が
    行われたことを歌う場面では、嘆き(Klagen)、涙(Weinen)、
    号泣(Heulen)という言葉がゆっくりと下降する音型で表される。
    それはまさに悲しみの深さを切々と伝えている。

    優れた作品なので機会があったらぜひ聴いてみていただきたい。

    【参考CD】
    Schütz: The Christmas Story
    Schütz: The Christmas Story
    Michael McCarthy, Heinrich Schutz, Jeremy Summerly, Oxford Camerata, Anna Crookes, Paul Agnew


    la fontaine * 古楽 * 13:36 * comments(0) * -

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