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アーノンクール指揮ウィーン・フィル モーツァルト三大交響曲

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    NHK 教育テレビ 11月26日 22:30〜
    ニコラウス・アーノンクール指揮
    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
    モーツァルト:交響曲第39〜41番
    (2006年11月11日サントリーホールでの収録)



    先週の日曜日に放送された、東京のサントリーホールで行われた演奏会の模様。
    アーノンクールのモーツァルトの演奏を初めて聴く人には、驚きだったかもしれない。
    私は残念ながらコンサートは聴けなかったが、当日の午前中行われた
    リハーサルを見る機会があった。

    演奏会当日のステージ・リハーサルは、通して演奏した後、
    悪いところを修正する(それも2〜3箇所)というのが通常のやり方だ。
    ところがアーノンクールの場合は、ウィーン・フィルを随所で止めながら
    事細かに指示していた。「来日前に何度か演奏しているから」と
    いうルーティンは彼の辞書にはないのだ。
    さすがに団員の中には閉口気味の人も見かけられたが、アーノンクールの
    音楽に対する意思はまったく揺るがない。リハーサルを聞きに
    きていたひとからは「リハーサルというより授業みたい」だった
    というこえも聞かれるくらいだった。

    人によっては、アーノンクールはウィーン・フィルの伝統的な
    モーツァルトを尊重していないのと思うかもしれない。
    事実一昔前(10年)ならウィーン・フィルも彼と来日公演など
    夢にも思わなかっただろう。しかし時代は変わった。
    それは人々のモーツァルトの音楽に対する考え方、聞き方の変化が
    関係してると思う。

    アーノンクールは、第2時大戦後に人々はモーツァルトの音楽の中に
    美しさや調和を求めるようになった、と発言している(「音楽の友」
    2006年1月号P.90-91《時代と共に移りゆくモーツァルトの演奏様式》)。
    確かに私たちはそういった演奏様式のモーツァルトを、モーツァルト
    だと感じて(信じて)聞いてきたものだ。だからアーノンクールの
    モーツァルトが登場してきた1980年代、ヨーロッパでもその演奏は
    喧々諤々、論議を巻き起こした。しかしそれは明らかに彼の意図した
    ことだったのだ。
    彼は「モーツァルトの音楽が往時に持っていたであろうインパクト」を
    原典をさぐりながら「現代に蘇生している」からだ。
    彼のモーツァルトは歴史的でありながら(逆説的に)現代的でもあるのだ。
    ここにアーノンクールのモーツァルト演奏の原点がある。
    そうした彼の考えは方は『音楽は対話である』でも述べられているので、
    興味のある方はぜひ参照していただきたい。

    彼がこの3曲を連続して演奏する機会がいつあるかはわからない。
    そう言う意味でもモーツァルトの演奏が日本で聴けたことは貴重だった。

    la fontaine * アーノンクール * 20:15 * comments(0) * -

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