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アーノンクール指揮ウィーン・フィル演奏会

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    ついに待ちに待ったアーノンクールとウィーンフィルの来日公演が幕を開けた。

    11月3日15時サントリーホール
    アーノンクール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調


    初めにウィーンフィルの団長によるスピーチがあり、11月3日が
    佐治敬三氏の命日にあたるので故人を偲んで、モーツァルトの
    アヴェ・ヴェルム・コルプスを演奏するという。続いて
    アーノンクール指揮ウィーン・フィルとバッハ・コレギウム・
    ジャバン合唱団により曲が演奏された。

    その後、改めてブルックナーの演奏が始められた。演奏は従来の
    ブルックナー交響曲の演奏とは一線を画するユニークなもの
    だった。それは、全休止の後の間の取り方、フレーズの作り方、
    和音の鳴らし方や音の切り方、それに各声部の響きの分離に特徴が
    現われていたと思う。
    普通ブルックナーというと、オルガンのような壮大な響きや
    重厚なオーケストラがイメージされるが、アーノンクールは
    そうした先入観を解き放って、スコアから読み取れる音楽を
    一音一音読み込むように全体を構築していった。
    アーノンクールは演奏を通じて常に何らかの問題提起をしてきた
    。彼の演奏するバッハやモーツァルトも、当初は伝統的な演奏
    スタイルに反する「異端」とみなされてきた。彼のブルックナーの
    演奏を聴きながら、もしかすると今後20年の内にブルックナーや
    マーラーの演奏様式が変わる可能性があるかもしれないと思った。
    (実際にその動きはもうヨーロッパで始まっている、と私は
    みているが・・・)。

    この日ウィーン・フィルからはいつになく透徹した、言い方を
    かえればウィーン・フィルらしくない響きが聞かれた。
    さて終演後、アーノンクールとウィーン・フィルをむかえての
    レセプションがあり出席した。

    今年はモーツァルト生誕250年であるばかりでなく、ウィーン・
    フィルが初来日してから50年、サントリーホールが開場してから
    20年という節目の年であり、ウィーン・フィルはオーストリア
    出身の指揮者との来日を希望したことを団長が紹介。その際
    サントリー側にアーノンクールの名前をあげて提案したところ、
    逆に「彼は来ますか」と尋ねられたエピソードも。
    実際アーノンクールの時差嫌い、飛行機嫌いはかなり有名だからだ。

    アーノンクールは前日に来日したばかり。さすがに本番の後でも
    あり疲れた様子であった。本人と少しの話す機会があったが、
    相変わらず時差が気になるらしく、ヨーロッパへ帰っても3ヶ月は
    治らないと不満げだったが、そうは言っても遂に来日。

    これから刺激的な演奏を日本各地で聴かせて欲しい。


    著作紹介
    アーノンクールの音楽を知る上で欠かせない著作
    (日本語版改訂第2版として発売中)

    『音楽は対話である』
    ニコラウス・アーノンクール著
    那須田務・本多優之共訳
    アカデミア・ミュージック
    定価2500円+税

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    la fontaine * アーノンクール * 22:49 * comments(2) * -

    コメント

    確かに毎回こういう演奏で5番を聴くのは大変ですね。
    私はこれでアーノンクールのブルックナー3・4・5番を実演で聴いたことになりますが、正直3番が面白かったです。
    Comment by fontaine @ 2006/11/06 12:26 AM
    ウィーン・フィルにウィーン・フィルらしくない演奏をさせたのはショルティ以来でしょうか? たしかにラトルと来た時もある意味普段のウィーン・フィルと違う音でしたが、その時はオケも納得づくなように感じだので、アーノンクールに必死についていくオケは見ていて面白かったです。今回の演奏は面白かったですが、毎回、こういうブルックナーの5番を聴きたいかと言われたら、自分は違うかも(笑)
    Comment by キルギス旅行団 @ 2006/11/05 11:53 PM
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