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<< DVD マーラー:交響曲第7番 アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団 | main | 『音楽現代』11月号 記事「モーツァルトの音楽はどこから来たのか?」 >>

アバドの公開ゲネプロを聞く

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    昨日12日に、アバド/ルツェルン祝祭管弦楽団の公開リハーサル(ゲネプロ)があり、
    招待券をゲットしたので聴きに行った。
    本番の公演は都合がつかず聴きに行くことができないので、まさに「渡りに船」だった。
    リハーサルは非常に和やかな雰囲気で午前11時から始まった。
    曲はマーラーの交響曲第6番。
    まず1楽章を通して演奏。終わるとアバドは木管の弱音のところを2カ所直した。
    オーケストラは即座に指揮者の意図を音にする。
    先ほどとは音楽が変わるのが手にとるようにわかる。
    オーケストラにアバドの音楽にたいする共感がにじみ出ている。
    2楽章は、従来はスケルツォだったが、近年マーラーの初演当時の
    楽章配置にした校訂版が出版されてから、アンダンテとなった。
    アバドの演奏もこれに基づいていて2楽章はアンダンテ。
    音楽は淀みなく流れる。この楽章に過度な感情移入をせず、
    あくまでも造形的な美質に重点を置いているようだ。
    直しは弦楽器のフラジオレットを合わせるところを繰り返した。
    スケルツォの3楽章は、非常によくまとまっていて直しもなく、4楽章へ。
    4楽章はテンポの変わり目が自然で、全体のドラマがよくわかる。
    本番はきっと凄い迫力になるのだろうな、と思いながら聞いた。

    オーケストラは非常によく鳴る。管・弦楽器もバランスがよいし、
    アンサンブルが非常に優れている。各奏者が音をよく聞いているのがよくわかった。
    ここまで休憩なしで約1時間50分近くのリハーサル。
    集中力が途切れることなく全員が音楽を心から楽しんでいる姿勢がすばらしい。
    30分近くとった休憩の後はモーツァルトのコンサートアリア。

    「わがいとしの希望よ!…ああ、お前にはどんな苦しみかわかるまい」K.416、
    「ああ、できるならあなたに説明したいものです」K.418、
    コンサート・アリア「私の感謝を受けたまえ、やさしい保護者よ」K.383
    の3曲。
    オーケストラは小編成になりチェンバロの通奏低音付き。
    なによりも指揮者とオーケストラがモーツァルトの様式をよく理解している。
    マーラーとは全くことなる響きをつくりだしていた。
    ソプラノのハルニッシュは非常に声がよく延び、低音から高音まで
    安定していて素晴らしかった。

    リハーサルを聞いて、本番がよい演奏になるだろうと確信した。
    聴けないのはとても残念だが、よい音楽を聞けたことは幸いだった。

    終了後、昼食をとってから東京駅へ。
    夕方から自分がリハーサルをするため新幹線で新潟へと向かった。



    la fontaine * クラシック音楽 * 13:26 * comments(6) * -

    コメント

    そうですね、夏のルツェルンで聴いてみたいですね。
    でもアバドのチケットは欧州では入手困難です。日本公演を手に入れる方がまだ可能性があるかも。もっとも次の来日がいつか、と言うのは大きな問題ですが・・。
    Comment by fontaine @ 2006/11/05 10:37 PM
    アバドを聴くために欧州まで行く気はなかったのですが、ああいうアバドの演奏ならば欧州まで聴きに行きたいという気にもなりますよね。実際は再来日してくれないと聴けませんが。
    Comment by キルギス旅行団 @ 2006/11/05 4:21 PM
    病気を克服して彼の人生観、音楽観が変わったのでしょうか。確かに一時期の停滞は脱しましたね。
    また来日して欲しいです。
    Comment by fontaine @ 2006/10/18 5:00 PM
    アバド、今までの来日、あまり本気出してなかったんですかね(笑) でも昨日はアバド観がすっかり変わってしまう位凄い演奏でした たしかに近年のアバドのマーラーのライブ録音で、一時期の停滞を脱したのは知っていたのですが
    Comment by キルギス旅行団 @ 2006/10/15 10:48 PM
    本番聴かれたのですか?よかったですね。
    ゲネプロを聴く限り、すばらしい演奏になるだろうとは
    予想できましたが・・・。
    「打ちのめされるくらいに」すごい演奏とは、まさに
    マーラー6番の本質をついた名演ですね。
    ちなみに、アバドは本気になれば凄い指揮者ですよ。
    Comment by fontaine @ 2006/10/15 9:49 AM
    14日のマーラーを聴いてきました。打ちのめされるくらいにまじですごい演奏でした。アバドって本気を出すと凄いんですなあ。
    Comment by キルギス旅行団 @ 2006/10/15 1:06 AM
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