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復活祭とバッハのマタイ受難曲(2) 

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    意外に思われるかもしれないが、アーノンクールは新バッハ全集の楽譜を
    使っていない。これは本人から直接聞いたので間違いない。
    その理由は、移調楽器をすべて実音に記譜しなおしてしまっているからだ、
    という。 アーノンクールによれば、バッハが記譜した方法は、当時の伝統に
    もとづいた合理的な方法で、それを現代風に直す必要はまったくない
    というのだ。 私はアムステルダムで、アーノンクールの「マタイ受難曲」の
    リハーサルに立ち会う機会があったが、確かにスコアは旧全集の楽譜を
    使っていた(パート譜はベーレンラーター版)。
    もちろんバッハの自筆譜を研究し、それをスコアに書き込んでいるのだが。

    ところで、前回リヒターとアーノンクールの「マタイ」の録音について書いたが、両者には
    意外な接点があるのだ!実はアーノンクールは、ウィーン交響楽団に在籍中に
    毎年リヒターの指揮で「マタイ」演奏しているのだ。当時アーノンクールは
    すでにコンツェントゥス・ムジクスを組織していて、バッハにも造詣が深かった。
    リヒターはそうしたことを知っていて、リハーサルでアーノンクールがなにか
    質問することを快く思っていなかった。
    もっとも、アーノンクールがオーケストラを退団したあとは、「親切になり、
    コンツェントゥス・ムジクスをミュンヘンのバッハ=フェストにしてくれたり態度が変わった。
    いずれにしろ、リヒターとは奇妙な関係だった」とアーノンクール自身が語っている。
    (Mozart Dialog, Residenz Verlag 2005)
    la fontaine * クラシック音楽 * 01:00 * comments(0) * trackbacks(0)

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