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カール・シューリヒト

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    カール・シューリヒト ポートレイト
    DVD

    往年の名指揮者の録音を聴くことはそれほど難しいことではなくなっている。
    SPもLPもかなりのものがCDで復刻されている。 
    カール・シューリヒト(1880〜1967)の演奏もブルックナーを
    はじめ、70枚以上のCDが発売されている。だが、映像となると・・・・・。
    それが今回発売され、「即買い」で入手した。


    カール・シューリヒト ポートレイト
    DVD ヘンスラー・クラシックス KDC-9002

    モーツァルトの「ハフナー」交響曲のフィナーレと、ストラヴィンスキーの
    バレエ組曲「火の鳥」(1911年版)の映像は、彼の特質をじつに鮮明に
    写した貴重なドキュメントだ(演奏:シュトゥットガルト放送交響楽団)。
    演奏のほか、ドキュメンタリー「カール・シューリヒト 生涯の肖像」も
    とても興味深い(いずれもモノクロ、モノラル録音)。
    当時の関係者がシューリヒトの魅力を語っているが、DVDには日本語の解説も
    同封されているので、ドキュメンタリーの内容もわかる。

    シューリヒトは、演奏することに徹したその端正な音楽造りに以前から
    興味をもっていた。 いったいどんな指揮なのか??

    ひとことでいえば、フルトヴェングラーの指揮が草書なら、
    シューリヒトのそれは楷書。無駄を一切はぶいた的確な指揮である。
    しかし、それが無味乾燥にならず、音楽を完璧に掌握した
    「司令官」のような威厳を保ち、かつ見ていて美しさがある。
    シューリヒトの作品研究は徹底しており、スコアにはほとんど
    1小節ごとに書き込みしていたという(観て見たい!)。
    またパート譜にもみずから書き込みをしていたそうだ。

    時代や方法論は違うかもしれないが、アーノンクールもやはり作品を
    研究し、スコアにはいろいろな書き込みがあり、自分のパート譜を
    持っていく(パート譜にはいろいろな書き込みがしてある)。

    ヨーロッパの音楽は、本来こうして手間をかけ、じっくり練り上げていく
    ものなのだとあらためて思う。それがだんだんと希薄になっていることに、
    危機感を感じずにはいられない。
    温故知新。シューリヒトから学ぶことがまだまだありそうだ。


    la fontaine * CD/DVDレビュー * 23:39 * comments(2) * trackbacks(0)

    コメント

    こんにちは。
    これはシューリヒト・ファンのみならず
    必見の映像かもしれませんよ。
    Comment by La fontaine @ 2006/03/27 3:49 PM
     こんにちは。
     シューリヒトの映像、とても気になりますね。

     モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ワーグナー、ブルックナー、その他、結構な数のシューリヒトの録音に親しんでいたこともあって。
    Comment by figaro @ 2006/03/27 1:03 PM
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