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モーツァルト:交響曲「プラハ」・「ジュピター」 室内楽版

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    Hummel: Mozart Symphonies
    Hummel: Mozart Symphonies
    Wolfgang Amadeus Mozart, Robert Hill
    モーツァルト:交響曲38番「プラハ」&41番「ジュピター」
    フンメルによる室内楽版

    ロバート・ヒル(Pf)
    アンサンブル・ロットチェント 

    たまたま立ち寄ったブックオフで見つけ、興味津々で買った。
    CDを聴きながら「これは、面白い〜!!」思わず
    にやけてしまった。「今年最後の見っけ物!!」

    モーツァルトの交響曲を室内楽で・・?
    いぶかしがる方もいるだろう。
    だが、編曲者フンメルは少年時代の2年間を
    モーツァルトの家に住み込みでレッスンを
    受けていた愛弟子の一人なのだ。

    モーツァルトは、この愛弟子とピアノ連弾で交響曲を
    弾いていたということだ。おまけにフンメルが
    モーツァルト家に住みこみで暮らしていた時が
    「プラハ」から「ジュピター」の作曲時期にあたる。
    そう。彼は後期の交響曲の作曲の現場に居合わせたのだ。

    成長したフンメルは、ピアニスト、作曲家、指揮者として
    ヨーロッパで活躍した。
    とくにワイマールの宮廷楽長として当地の音楽文化に大きく
    貢献した。その編曲は文豪ゲーテに献呈されている。
    当時ゲーテ家は、音楽サロンとしても質の高い室内楽の
    演奏を提供していた。

    さて編曲は、モーツァルトのオリジナル、と言っても
    信じる人がいるくらい、モーツァルトらしさを備えている。
    編成は、ピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロの四重奏。
    ピアノ・トリオ+フルートと考えればよいだろうか。
    もっとも主役はあくまでピアノ。CDの解説を読むと、独奏ピアノが
    全体を受け持ち、それに他の楽器が加わる形になっている。
    チェロはオーケストラのチェロ・パートとほぼ同じ、
    フルートは、オーケストラのフルート・パートのほかに、
    オーボエ、ファゴット、第1ヴァイオリンのパートを、
    ヴァイオリンは、しばしば第2ヴァイオリンとヴィオラのパートを
    受け持っているとのことだ。
    楽譜がないので確認はできなかったが、実によくできた編曲だと思う。

    演奏はオリジナル楽器を使い、a'=430Hzで演奏されている。
    古楽によるモーツァルトの交響曲の演奏に馴染んだ耳には
    すんなりと入ってくる。
    室内楽を聴いているのに交響曲を聴いている感じ。
    放送や録音のない時代、人々は家庭音楽(ハウスムジーク)で
    このように楽しんでいたのだろう。
    la fontaine * CD/DVDレビュー * 00:26 * comments(4) * -

    コメント

    marutaさん
    明けましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    確かに、フンメルによるメトロノーム
    は貴重な資料と言えるかもしれません。
    同様のことはチェルニーについても
    言えますね。彼もベートーヴェンの
    ピアノソナタにメトロノーム記号を
    付けています。
    とくにメヌエットのテンポに関しては
    重要な意味を持ってくると思います。
    フンメルには、モーツァルトのピアノ
    協奏曲の同じ編成による編曲版がありますが、そちらの方にはメトロノーム
    記号は付いていません。
    Comment by La fontaine @ 2006/01/03 10:43 AM
    こんばんは。本年もよろしくお願いします。
    確かフンメル編曲には、フンメル自身によるメトロノーム指示が書かれていて、それもそれで重要な資料になっていたような気がします。
    このCDで聴けるジュピターの編曲については、実演で聴く機会がありました。
    http://seeds.whitesnow.jp/blog/2005/06/post_98.html
    ヴァルター・タイプの楽器だと、他の楽器よりも音量が小さいので、ピアノにウェイトが掛かっているこのフンメルの編曲だと、音楽の展開が行方不明になることが正直多々ありました。この録音では、そのあたりが編集でうまくカバーされているような印象を受けます。こういった手の込んだ編曲は、ピアノの音量がより大きく、そしてピアノの名手にスポットが当たる時代としての、ロマン派の産物のような気もします。
    Comment by maruta @ 2006/01/02 11:23 PM
    何か見つけようと思っていくとないもので、
    ぶらっと寄るのが良いみたいです。

    今年は久々に会うことができ、また意見交換も
    できたのが何よりうれしく思います。
    アーノンクール効果でしょうか?
    来年もよろしくお願いします。
    Comment by La fontaine @ 2005/12/31 11:17 PM
     こんばんは。
     年末に、「面白い」CDが見つかって何よりでしたね。
    (東京のブックオフは、掘り出し物のCDがあるみたいですね。うらやましいかぎりです)

     今年も、いろいろとお世話になりました。
     来年も、何とぞよろしくお願い申し上げます。

     それでは、よいお年をお迎え下さい!
    Comment by figaro @ 2005/12/31 9:39 PM
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