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クリストファー・ホグウッド逝く

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    またしても、古楽の先駆者が他界した。

    先月のブリュッヘンに次ぎ、数多くの録音により
    演奏史に大きな業績を残したホグウッドが亡くなった。

    今や古楽奏法、古典奏法、または歴史的研究に基づく奏法による
    音楽表現は、現代楽器の奏者にも浸透している。
    時代の移り変わりを強く感じずにはいられない。



    la fontaine * 古楽 * 00:38 * comments(0) * trackbacks(0)

    フランス・ブリュッヘンを偲んで

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      JUGEMテーマ:音楽


      古楽の草分け、オランダのリコーダー奏者、指揮者のフランス・ブリュッヘンが8月13日に亡くなりました。グスタフ・レオンハルトに次、また一つの巨星が天に召されていったと同時に、一つの時代の終わりを感じずにはいられません。

      私が、ブリュッヘンの名前を初めて知ったのは、1970年代初め高校生時代に聞いていた
      朝のFM放送でした。ここで、レオンハルト、リンデ、ブリュッゲン(!、ブリュッヘンは当時そう言われていました)やハルノンコールト(!、アーノンクールのこと)といった演奏家や、テレマン、バッハ、ヘンデルをはじめ、多くのバロック音楽に親しむ機会があったのでした。さらに当時、私が通っていた都立新宿高校では、音楽の野村先生がバロック音楽に造詣が深く、その授業を受けた私もリコーダーに没頭していた時代でした。そういう意味では私の青春のアイドルだったと言えるでしょう。

      今でもブリュッヘンの初来日(1973年2月?)のコンサートのことは忘れられません。
      上野の東京文化会館小ホールで開かれたリサイタル(小林道夫伴奏)は、まさにカルチャーショック。2m近い長身のブリュッヘンは、ステージ中央の椅子に腰かけ足を組んでリコーダーを演奏したのでした。そしてその「笛の音」といったら。リコーダーという楽器の本当の音を思い知った日でした。

      2回目の来日は1977年。この時は4月11日のコンサートを聴きました。石井眞木の「ブラック・インテンション」という委嘱作品の初演や、オルティスやヴィルジリアーノも含まれていました。今この時のプログラムを読み返して、はっとしたことがある。それは伴奏を務めた小林道夫氏の「わうれられないこと」という文章。初来日の際、小林氏がテレビのインタビューでブリュッヘンにリコーダーの将来について尋ねたところ、「ほろびるだろう」と答えた、といところです。「古い時代のものだけがもてはやされるような文化は病んでいる」という言葉が忘れられないと書かかれています。

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      1977年来日公演のプログラム

      すでに、リコーダーの限界をこの稀代の天才音楽家は見抜いていたのでしょう。
      1981年ブリュッヘンは、18世紀オーケストラを組織し、オリジナル楽器による管弦楽作品の演奏を指揮者としてスタートしたのです。幸運にもこの第1回演奏会(1981年12月7日)を私はミュンヘンで聴くことができました。当時留学していたケルンから列車で6時間もかけて行ったのです。その時のプログラムのメインがモーツァルトの「ジュピター」交響曲でした。
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      1981年12月7日。
      ミュンヘン・ヘルクレス・ザール
      18世紀オーケストラ旗揚げ公演プログラム

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      最初の和音が鳴った瞬間、それはまるでモーツァルトの初演を聴いたような感動と衝撃が身体を駆け巡りました。それからの数年間、18世紀オーケストラの演奏会をたびたび聴く機会に巡り合えたのは本当に幸運でした。

      近年は新日本フィルハーモニー管弦楽団に客演指揮者として登場し、日本の音楽界に現代ヨーロッパの潮流を伝える演奏を披露してくれました。個人的には、シューマンの交響曲第2番の演奏がもっとも印象に残っています。

      実は、今年4月にパリでブリュッヘンがパリ室内管弦楽団を指揮して「ジュピター」交響曲を指揮する予定があり、ちょうどパリに滞在していたのでで楽しみにしていました。しかし病気のためキャンセルし(ノリントンが代役で、良い演奏でしたが)、とても残念に思っていました。
      ブリュッヘンの業績の大きさを感じつつ、ご冥福を祈ります。




      la fontaine * 古楽 * 14:43 * comments(0) * trackbacks(0)

      デボラ・ヨーク&デレク・ギンペル来日報告

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        UGEMテーマ:音楽 5月4日から6月3日までデボラ・ヨークとデレク・ギンペル夫妻が来日していました。
        すでに新潟での演奏会については日記にアップしましたが、私がその後忙しくて
        動向がアップできませんでしたのでまとめてアップします。

        デレク・ギンペル オペラ演技ワークショップ in Sapporo
        2011年5月28日〜29日

        デレク・ギンペルは、現在ドイツで注目される若手オペラ演出家の一人です。
        現在ミラノ・スカラ座とベルリン国立歌劇場で共同制作されているワーグナーの
        「ニーベルングの指環」の制作マネジャー兼演出補佐を務めています。
        ちょうど4月にベルリン国立歌劇場での「ワルキューレ」が終わっての来日でした。
        ちなみに彼は私の20年来の友人でもあり、今回の来日は私たちの長年の交友関係で
        実現しました。
         

        モーツァルト「フィガロの結婚」第1幕の演技ワークショップで指導するギンペル


        スザンナ役の受講生に細かい演技指導をしていました。

        このほか、29日にはマスタークラスでオペラ・アリアの演技、役作りなどについての
        個人指導が行われました。私はペルゴレージの本番があり、聴講できませんでしたが
        受講された方から、大変勉強になったとの感想が寄せられたとのことです。



        デボラ・ヨーク バロックの歌唱法
        マスタークラス&コーラス・ワークショップ in Sapporo
        ペルゴレージ「スタバート・マーテル」
        2011年5月27日〜29日

        デボラ・ヨークは、世界で活躍する古楽の名ソプラノです。今回ご主人のデレクと
        ともに来日(すでに新潟でコンサートについてはこのブログにもアップしました)。
        札幌では、彼女の得意とするバロックのレパートリーの中から、ペルゴレージの
        「スタバート・マーテル」を取り上げ指導してもらいました。
        さすがに自ら何度も上演し、作品を歌いこみ、また深く読みこんでいて、
        とても勉強になりました。とくに、とかく客観的になりがちな宗教作品ですが、
        作品(テキスト)にこめられた聖母への特別な想いに、いかに共感し表現していくか
        という点で多くを教わりました。


        コーラス・ワークショップで 指揮は本多優之


        休憩中にデボラと


        マスタークラス&ワークショップの参加者


        la fontaine * 古楽 * 16:00 * comments(0) * trackbacks(0)

        フランス・ユース・バロック・オーケストラ

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          JUGEMテーマ:音楽

          フランス・ユース・バロックオーケストラをネットで聴きました。

          2010年11月6日のパリのオペラ・コミック座でのコンサートがRadio France で放送され
          インターネットで聴けます。

          上のRadio Franceのサイトに入り、右はじの (ré)écouter) のところにある
          ヘッドフォンマークをクリックすると番組を聴くことができます。

          フランスでは昨日12月18日に放送された番組です。

          これを聴くと、古楽に関しては、日本は世界の音楽界から置いていかれているということが
          実感されます。まさにジャパン・パッシングです。
          la fontaine * 古楽 * 22:28 * comments(0) * trackbacks(0)

          美しいフランスの宮廷歌曲を聴く

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            先週末の6月12日(土)に仙台で「美しいフランスの宮廷歌曲」と題したコンサートがあり、
            聴きに行きました。

            歌はソプラノの鈴木美紀子さん、リュートがつのだたかしさん。
            日本でこうした歌曲のコンサートを聴くことができるのは非常に貴重だと思います。
            プログラムは膨大な作品のなかから、鈴木さんとつのださんが実際に演奏して
            選んだというだけあって、どれも美しい作品でした。

            普通のレパートリーならばいざ知らず、こうした知られざる作品を全曲暗譜で歌った鈴木さんは
            見事でした。声も非常に伸びやかで美しく、こうした歌曲の真髄に触れることができる貴重な
            一夜でした。




            la fontaine * 古楽 * 22:31 * comments(0) * trackbacks(0)

            クリスマスの音楽 ハインリッヒ・シュッツ「クリスマス・オラトリオ」

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              ハインリッヒ・シュッツ(1585-1672)

              今日はクリスマス・イヴだ。
              どんな音楽を聴こうかなと、思ったときにこの曲を思いついた。
              シュッツはバッハに先立つことちょうど100年前に生まれた。
              彼はヴェネツィアに留学し、当時最新のイタリアの様式を学びドイツに帰国した。
              ドイツ初の国際的名声をえた作曲家で、現存する作品は500曲にものぼる。
              だが未出版の多くの作品は、残念ながら失われてしまった。

              《クリスマス・オラトリオ》は、「神とマリアの子なるイエス・キリスト
              の喜ばしく恩寵豊かな生誕の物語」といい、1660年にドレスデンで初演された。
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              la fontaine * 古楽 * 13:36 * comments(0) * -
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