クラシック音楽を中心とした芸術文化系ブログ。La fontaine de la musique はフランス語で「音楽の泉」。

This is an official blog of conductor Masayuki Honda. The name of this site means 'The fountain of music".
In this site you can read my thoghts on music, but also currently intrests like travel or even eating out.

指揮セミナーの講師として札幌に行きました


JUGEMテーマ:日記・一般
 3月6&7日に札幌の指揮セミナーで指導をしてきました。

3月6日 14:00~15:30 ベートーヴェン:交響曲第1番、2番、4番 各第1楽章
     
      15:40~17:10  モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 第2〜4楽章

3月7日 9:00〜10:30 ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲
                 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」第1楽章
 
      10:40〜12:10 全日本吹奏楽コンクール課題曲
                   高橋宏樹「オーディナリー・マーチ」
                   田嶋 勉「汐風のマーチ」

      昼 食 休 憩

      13:40〜15:10  モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」 第2〜4楽章
     
      15:20〜17:00  全日本吹奏楽コンクール課題曲

                   長野雄行 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」
                   高橋宏樹「オーディナリー・マーチ」

                   田嶋 勉「汐風のマーチ」


受講生は、3月6日が2名、7日が4名の合計6名。レッスンはすべて個人レッスン。

今回は吹奏楽を指導している受講生のために、吹奏楽コンクールの課題曲を取り上げました。
どれも短い曲ですが、レッスンでは強弱だけでなく、曲の構成やフレーズをいかに指揮で伝えるか
ということを、指揮の練習法も含め細かく指導しました。

非常に充実した二日間でした。




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「船に乗れ」全3巻読み終わりました
JUGEMテーマ:読書
とてもよかったです。(3)は大きな波乱に満ちています。なによりサトルがチェロをやめ、音楽の道に 進むことを諦めたことは、意外な展開でした。「ブランデンブルク協奏曲」の演奏に退学した南枝里子が 突然現れたり、フルートの伊藤彗のひそかなサトルへの想いが明かされたり。そして何よりも サトルによって退職に追い込まれた金窪先生をサトルが訪ねて行くシーンが、印象的でした。 サトルの謝罪は受け入れても許すことはない、という先生が自ら訳して渡したニーチェの翻訳。 そこに来て私たちはこの小説の意味を初めて知るのですから。


22:29 エッセイ comments(0) trackbacks(0)
藤谷治 「船に乗れ!」を読んでいます
JUGEMテーマ:読書

藤谷治の小説「船に乗れ!」(1)と(2)を読みました。(3)はこれから読むところです。
音楽高校に通い始めた主人公サトルの青春を著者自身が回顧する形で書かれていて、
青春の人間模様と音楽とが見事に展開する「青春学園物」。平易な文体で読みやすく
音楽を知らない人でも引き込まれるのではないでしょうか。
しかし、知っていると面白みは倍増すると思います。

(1)ではサトルがチェロを始めるきっかけや音楽高校に入学してからの最初の1年のできごとが
書かれています。オーケストラの授業、同級生や先輩、そして南枝里子との出会い、合宿、文化祭、
そして祖父の家のホーム・コンサート。、
(2)では想いを寄せる南枝里子とオペラ「魔笛」を観に行くこと、2年生になったサトルの夏季短期ドイツ留学、その間に南枝里子の身の上に起きた大きな変化などが語られています。




クラシック音楽になじみのない読者でも十分楽しめるますが、とくに、サトルが語るレコードの演奏は
実在の演奏なので、具体的に曲がイメージできるとおもしろさは倍増すると思います。
まず合奏と協奏と題された(1)の中に出てくる主な音楽作品のタイトルを見てみましょう。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ ト長調(ソナチネ・アルバム)
ショパン:エチュード
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番プレリュ−ド、サラバンド
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
ハイドン:チェロ協奏曲
シューマン:チェロ協奏曲
エルガー:チェロ協奏曲
ペルゴレージ:歌劇「奥様女中」
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
モーツァルト:歌劇「魔笛」
ラヴェル:クープランの墓
モーツァルト:クラリネット協奏曲
シューベルト:鱒
マーラー:さすらう若人の歌
シューベルト:ロザムンデ
チャイコフスキー:白鳥の湖 情景、ワルツ、 チャルダッシュ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ「春」(グルミュオー、ハスキル)
バッハ:フルート・ソナタロ短調
リスト:交響詩「プレリュード」(レ・プレリュード)
メンデルスゾーン:ピアノ・トリオ第1番
カザルス:鳥の歌
ハイドン:オラトリオ「天地創造」
ドビュッシー:小組曲(ピアノ連弾)
ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー
ヴィヴァルディ:忠実な羊飼い
モーツァルト:フルート四重奏曲
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ
ヴォルフ:歌曲
ウェーバー:舞踏への勧誘
メンデルスゾーン:無言歌
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:結婚行進曲
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタイ長調(A-Dur)
バッハ:オルゲルビュヒライン BWV605「かくも喜びあふれる日」
                   BWV615「汝のうちに喜びあり」

小説を読んでいた時には感じませんでしたが、リストアップしてみると「こんなに!」
と思いました。

この中でメンデルスゾーンのピアノ・トリオ第1番は、同級生の南と副科ピアノ教師の北島先生と
サトルが三人で、祖父(彼の通う学園の理事長でもある)の家のホームコンサートで演奏する曲
として(1)の後半で大きなウェイトを占める曲です。小説のなかでサトルが南に聴かせたカザルスの
ホワイトハウス・コンサートのレコードは現在CDで出ています。またカザルスのバッハの無伴奏
チェロ組曲の演奏もCDで聞くことができます。



音楽作品だけではなく、歴史的な名演奏家の名前も数多くでてきます。さすがにチェリストも
名手揃いです。

チェリスト
ジャックリーヌ・デュ・プレ
ピエール・フルニエ
パブロ・カザルス
ピエール・フルニエ
ヤーノシュ・シュタルケル
ポール・トルトゥリエ



指揮者
カール・ベーム
ヘルベルト・フォン・カラヤン
ユージン・オーマンディ
レオポルト・ストコフスキィ
レナード・バーンスタイン

ピアニスト
ウィルヘルム・ケンプ
クララ・ハスキル
アルフレッド・コルトー

ヴァイオリニスト
アルトゥール・グルミュオー
ジャック・ティボー

この小説は音楽を知らなくても読むことはできますが、こうした演奏を聴くとさらに味わい深くなるのではないかと思います。

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バロック音楽についての新刊書紹介
バロック音楽の実践について、重要な書籍2冊が翻訳され相次いで刊行されましたので紹介します。偶然にもどちらの著者もオランダ出身の演奏家です。

1.バッハ 無伴奏ヴァイオリン作品を弾く  バロック奏法の視点から
     ヤープ・シュレーダー著 寺西肇訳  春秋社 2010年

ヤープ・シュレーダーはバロック・ヴァイオリン演奏家の草分け的存在。そのシュレーダーが、
バッハの無伴奏ソナタとパルティータの演奏法について書いた本。とくに注目すべきは、この本が
モダン・ヴァイオリンを演奏する奏者も念頭に置かれて書かれている点です。
バロックの様式と演奏法と題された第1部では、全般的なアプローチに始まり奏法、音律、装飾と
いった事項が扱われています。ヴィブラートと装飾について扱ったの項目では、”「バロック時代の
演奏には、ヴィブラートが一切用いられなかった」との考えは、無知からこそ生じる誤解です。”
として、ノン・ヴィブラートを強く否定しています。バロック≠ノン・ヴィブラートのことは、コープマンの
著書でも触れられています! 
第2部では、ソナタとパルティータの各楽章ごとの解説が載っています。この種の著作としては譜例は少なく、多くは言葉によって説明されています。




2.トン・コープマンのバロック音楽談義
   トン・コープマン著 風間芳之訳  音楽之友社

古楽の演奏家として知られたコープマンの見解が講義録風にまとめられた著書。
原著はオランダ語です(本書の存在は私も80年代にオランダの知人から聞いて知っていました)。
今回オランダ語以外に初めて訳されたとのことですが大変喜ばしいことです。翻訳の風間氏は
コープマンのもとで学び、翻訳にあたってはコープマンとの綿密な連絡を取っていたとのことで、
補講「オルガン」は、日本語版だけのオリジナル。
本篇の内容は以下のようです。

第1講 1600年から1750年までの音楽史
第2講 バロック音楽演奏における感情
第3講 作曲家と当時の演奏法
第4講 初学者たちへのアドヴァイス
第5講 装飾法
第6講 ヴィブラートと即興演奏
第7講 アーティキュレーション、強弱法、その他
第8講 テンポとリズム
補講  オルガン

当時の文献を多数引用しながらの説明は、この時代の音楽を理解し演奏するには、相当の読解力が
必要であるということを教えてくれます。そしてコープマンも著作のなかで述べていますが、そうした
当時の文献は翻訳でなく原典で読まなければ、本当の理解にはならない、ということです。


このコープマンが総論的なものであるとすれば、シュレーダーは各論的なものと言えます。ともにバロック音楽を演奏には欠かせない著作といえるでしょう。
22:52 ブックレビュー comments(0) trackbacks(0)
デザイン変更 New Image
 
JUGEMテーマ:日記・一般

ブログのデザインを変更しました。

Now you see my blog in a new design.
How do you feel it.
11:55 エッセイ comments(0) trackbacks(0)
NHKテレビ 芸術劇場 パリ・オペラ座バレエ「バレエ・リュス・プログラム」を観る
JUGEMテーマ:芸能

NHk教育テレビで昨年12月にパリ・オペラ座で上演された「バレエ・リュス」の公演が放映されました。 
この公演については、すでに12月28日の記事にアップしましたので、重複は避けます。
「百聞は一見にしかず」 ご覧になった方はどのような感想を持たれたでしょうか?

00:30 エッセイ comments(0) trackbacks(0)
公開講座 クリストファー・ホグウッド「音楽を読み解く」


指揮者で音楽学者でもある、クリストファー・ホグウッドの公開講座が昭和音楽大学であり、聴講しました。
ホグウッドは指揮者として多くの録音によって有名ですが、同時に音楽学者として楽譜の校訂にも携わっています。近年ではメンデルスゾーン楽譜の校訂を担当しました。

講座では音楽の演奏と研究は別々のものと考えられているが、両者は決して個別のものではないこと、それは演奏家にとっても一般聴衆にとっても非常に大切なことであることを、いくつかの実例をあげながら話しが進められました。

まずホグウッドが指摘したのは、音楽の聴取と教育システム(伝承)の問題。
ベートーヴェンの交響曲の演奏について初演当時の聴衆、20年後、50年後そして現代の聴衆では受け止め方が異なること。
当たり前と思われている伝統が時間の経過とともに変化して伝えられていくこと、これに教育が関わっていることです。

具体的な作品の例としては
ビゼー:劇音楽「アルルの女」初演版
  大オーケストラではなく、もともとは23人からなる小編成の
  アンサンブルのための作品であったこと

エルガー:エニグマ変奏曲の終曲(初稿)
 エルガーが最初に書いたコーダ。
 これは出版社の要求によってよって
 現行版の長大なフィナーレに書きなおされた。

出版社は楽譜に初稿と最終稿の両方を提示して、演奏者が選択できるようにするべきだ、というのがホグウッドの見解。

過去の演奏が現代とは異なっているというのは、
残された歴史的録音に克明に表れている

例として:
ヘンデルの「エジプトのイスラエル人」
 1888年!のクリスタルパレスでの演奏、
 現代の古楽による演奏が紹介されました。
 両者は同じ曲とは思えないほど、テンポが異なっていました。

続いて、
最後のカストラートとして録音が残されているモレスキの演奏(1913年)、
エルガーの指揮による自作自演(エニグマ変奏曲より「ニムロッド」
が紹介されました。
モレスキの歌に、ヘンデルや同時代の作曲家がカストラートに求めた声の質を知ることができる一方、モレスキが受けた19世紀後半の演奏様式の伝統(ルバートとポルタメント)が聴かれるということを解説していました。
またエルガーの演奏には今日のオーケストラでは失われてしまったポルタメントの例が紹介されました。

そうしたことは楽譜からは読み取ることはできず、
録音によってはじめて明らかになるのです。

また、コープランドの自作のリハーサルの録音では、
楽譜に書かれていないクレッシェンドや音の長さについて
演奏家にコープランドが指示している様子も紹介され、
音楽の専門教育機関でもこうしたことをもっと教えるべきだ
との考えを表明していました。

最後にホグウッドは音楽愛好家も、自分で音(声)をだす演奏
に参加する機会を持つ必要あるり、なかでも合唱と室内楽が親しみやすくということでした。
ベートーヴェンの交響曲をピアノ連弾譜や室内楽編曲で知り、
また楽しんでいました。そうしたことを経験することにより、より音楽の幅が広がるのです。
(日本には数多くのアマチュアオーケストラや合唱団があります)

講演を聴き終わって、ホグウッドの音楽にたするアプローチに多くの共感するものがあった、と感じました。



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13:31 クラシック音楽 comments(0) trackbacks(0)
第21回宮城県合唱アンサンブルコンテストの審査員に招かれました

2010年2月6・7日 仙台市若林文化センター

2月6日・7日に、宮城県合唱連盟の主催する第21回宮城県合唱アンサンブルコンテストの審査員として招かれました。
部門は小学校、中学校、高校、大学、一般と全部で5つに分かれ、1団体5分の制限時間のなかで演奏が披露されました。

与えられた役目とはいえ、演奏に点数をつけなければならないのは難しい仕事です。今回は私を含め三人の審査員で採点し、各団体にもそれぞれコメントを書かなければならない!大変苦心しました。

それにしても2月6日(土)は、朝起きると仙台市内は一面真っ白!雪が積もっていました。仙台としては今年初めての大雪!それにもかかわらず、時間通りに始まり、遅刻した団体もありませんでした。参加者の意気込みが感じられる一面でした。
09:14 エッセイ comments(0) trackbacks(0)
1月のアクセス10000突破 More than 10000 visitors on January 2010
早いもので2010年も2月1日なりました。

先月のブログアクセス数は11500。昨年12月に続き1カ月のアクセス数が10000を超えました。
ちなみに昨年1年間のアクセス数は98,281。

今年は10万アクセス超えられるように、より一層内容を充実させていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

It is my great pleasure having more than 10000 visitors for the month January 2010.
The whole visitors in the year 2009 was 98281.
Thank you for your visiting.
20:13 エッセイ comments(0) trackbacks(0)
2009年12月31日チューリッヒ歌劇場 バルトリのチェネレントラを観る
4日間のベルリン滞在で最後はチューリッヒに戻りました。大晦日のチューリッヒ歌劇場はチェチリア・バルトリ主演(といっても過言ではない)のロッシーニ『ラ・チェネレントラ』
実は昨年2009年に私は東京の新国立劇場でカサロヴァの歌うチェネレントラも観ているので、舞台は違うものの同じ年に二人の歌手でチェネレントラを観る機会に恵まれたことになりますnext

ロッシーニ:ラ・チェネレントラ
指揮:Muhai Tang
演出:Cesare Lievi
舞台:Luigi Perego

アジェリーナ:Cecilia Bartoli
クロリンダ:Sen Guo
ティスベ:Irène Friedli
ドン・ラミロ: John Osborn
ダンディーニ:Oliver Widmer
ドン・マニフィコ:Carlos Chausson
アリドロ: Laszlo Polgár

さて劇場に着席してライトも暗くなり幕が開くのを待つと、支配人のペレイラ氏が登場。歌手や出演者に変更がある場合に、聴衆に理解を求めるために登場するのが通例。すると・・・・
バルトリが今朝、足の指を骨折!! でも医師が固定して舞台に立てるように処置をしてくれたので歌うということ。
さすがに大晦日のガラ公演。バルトリが目玉とあって彼女も出演ということになったのでしょう。
ちなみにバルトリはチューリッヒに在住で、共演のバリトン歌手オリバー・ウィドマーはご主人。

さて公演はもちろん素晴らしいできでした。ただバルトリは以前にくらべ声が重くなったと思います。私は2007年の大晦日にもチューリッヒでこの演目のバルトリで聴いていますnext。その時はコロラトゥーラの軽やかさと音程の器械的な正確さが前面に出ていたのに対し、今回はより表現に重点が置かれていたように思いました。

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13:51 オペラ comments(0) trackbacks(0)
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